大型連休最後の日


令和五年の大型連休も最終日になりました。
銀山温泉への車の往来は今の時間まだ静かです。これから騒がしくなることでしょうが 連休中は大変込み合っております。郵便配達のおじさんが赤いバイクで道路を横切るのが「大変で大変で」 と話しておりました。
片側だけの配達にして 反対側は帰りにすればいいんじゃないのと助言をしたところ、笑って赤いバイクを反転させて去ってゆきました。
大正ロマン館の駐車場がいっぱいになり車は道路まではみ出すような状態です。ロマン館がまだ完成していない頃は、道路片側いっぱいに県外車が並び銀山温泉手前の小学校までの約二キロに路駐をしていたものでした。
さて、話を少し戻し郵便屋さんの配達の事を考えてみましょう。往来する車を横切るのが大変ならば、横切る必要の無いように配達の仕方を変えればよいのではないかと思います。いつもとは違うように配達の順番を変えればよいのではないかと素人的には思ってしまいます。特に連休中の混み具合は毎年の事ですから仕事をスムーズに事故の無いようにするためには配達の順番を変えるという事も大事なんじゃないかな と思います。配達の決まった順番があるのか局の中でのルールがあるのかは想像つきませんが臨機応変な対応もありかと思ったりしています。
余計なお世話と云えばその通りですが、私たちは自分のモノの考え方に一定の規則性があるように感じます。自分のペースとでもいうのでしょうか。
自分のペースから外れると混乱してみたり対応できなくなったりしてしまうでしょう。いわゆる「想定外」という事です。或いは想定外にしてしまい考えることを止めてしまったりしているのでしょうか。いい意味でも悪い意味でも私たちは毎日同じことを繰り返しています、いわゆるルーティンです。良いルーティンを心掛けたいものですが身につけるには大変です。身についてしまえば当たり前のことになりますがそこまでになるためにはやはり訓練が必要になるでしょう。
車は急に止まれないと同じように良い習慣を身に付ける為にはアクセルを踏むと同じように負荷がかかる事でしょう。訓練が必要でしょう。ある程度のスピードが出てしまえばスピードの維持は楽ですが それまではアクセルを踏まないとある程度のスピードに達することはありません。また道路事情によってアクセルとブレーキの両方をうまく使い分けそ臨機応変に対応できなければなりません。自分の心をそのような余裕のあるモノに育てたいものです。そのような穏やかな動じない心を常に維持できるようになりたいものです。
目の前の出来事に一喜一憂し感情的に選択をしてしまい後悔するというのが私たちの多くでありますので時間的にも空間的にも大きな観点から見た運転技術の上手な運転手になりたいものです。


令和五年五月七日(日) 上の畑観音 別当 薬師寺住職 渡辺隆良


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