『関東のお盆』



東京のお盆に行ってきました。田舎とは違い人ごみの中電車を乗り継ぎお参りするお宅に伺います。今年は車で移動してのお参りも数軒ありました。お施餓鬼の法話をさせていただくお寺様ではコロナ過で休止しておりました法要が四年ぶりに復活し多くのお檀家さんと久しぶりに顔を合わせることができました。約四十分のお話をさせていただきご縁のありがたさを痛感することができました。

いつもJR東日本の『Suika』を利用させていただくのですが落としてしまいました。山梨の帰り中央高速を走っている途中に警察署から携帯に連絡があり「名刺入れを無くしませんでしたか」という連絡です。「はい、紛失しました。落としたようなので交番に届け出をしました」と返答をしました。警察署に名刺入れが届いているので確認をさせていただきますという事で担当の方が中身と私の回答が一致しましたので書類を作成します。取りに来るか郵送をするか どちらか選択をお願いしますとのこと。郵送を希望したので書類が自宅に届き次第本人確認照明の写しと書類へ署名捺印し返送の後、警察署から着払いで「名刺入れ」を郵送してもらいました。

スマホや財布をタクシーに忘れたりしたことはありますが警察から連絡が来たのは初めてでした。名刺入れを無くした次の日に千葉県市原市の方の免許証入りの財布を立寄ったレストランのトイレで見つけました。私も丁度Suikaを失くして間もなかったものですから 此の方も焦っているだろうなと思い早々にレストランの方に届け出ました。今思えば警察に届けた方が良かったかなと思いながらも、お店の人がちゃんと対応してくれただろうと考えています。何にしても無事に落とし主の処へ帰ってくれればそれでよしという事です。



無事に落とし主の処へ戻ればそれでよしという事ですが、諸外国では失くしたものが返ってくることは皆無に近いらしいです。

失くしたものが返ってくる国と 返ってこない国の違いは何なのかを次回は考えてみたいと思います。



毎日毎日暑い日が続きます。熱中症で米沢の女子中学生が自転車で帰宅途中亡くなった事が全国放送で流れました。『危険な暑さ』という言葉が毎日流れてきます。

陽が昇ってからは直射日光が地面を照らし始めますので庭や裏山の草刈は日陰状態を選び 朝だけの仕事になっています。





令和五年八月五日 上の畑観音別当 薬師寺住職 渡辺隆良記


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